HA構成の拠点においてPrimary機とSecondary機が異なるバージョンで稼働している場合があります。
本稿は異なるバージョン間におけるフェールオーバの挙動について記載した記事となります。
HA構成のサイトにおいてPrimary機とSecondary機が異なるバージョンで稼働している場合、
HA StatusにNot Ready(利用不可)と表示されます。
Not Readyにカーソルを合わせるとCompatible Versionに警告表示がされており、
異なるバージョンを利用していることが原因であると確認できます。
この場合でもPrimary機の故障やKeepaliveの疎通が取れない等の障害が発生した際は、
Secondary機へのフェールオーバーが問題なく実施されます。
異なるバージョンを用いることがフェールオーバーの実施を妨げることはありません。
Secondary機のバージョンがPrimary機に劣後する場合に、
フェールオーバーによりSecondary機がMasterの役割を持つ間、
Primary機のみでサポートされている機能が使えなくなることがあります。
例:
Primary機がVer22.0、Secondary機がVer20.0であればフェールオーバーの間、
当該HAサイトにおいてはVer22.0でサポートされている機能を活用することはできません。
補足
本稿は下記メーカーKBを参考に作成されています。
Understanding Cato's Managed Socket Upgrade Service