本稿はHA構成においてPrimary機及びSecondary機が双方Masterとして稼働するSplit-Brain(スプリットブレイン)について記載した記事となります。
HA構成においては通常Primary機がMaster、Secondary機がStandbyとして稼働します。
しかしPrimary機及びSecondary機が共にCatoCloudと正常に接続できているにも関わらず、Keepaliveパケットの疎通が行えない等の障害が発生した場合は両機がMasterとして稼働する場合があります。
これをSplit-Brain(スプリットブレイン)と呼称します。
HA構成の仕様としてCatoCloudはSecondary機をMasterとして認識した場合、下りの通信をSecondary機にルーティングします。
これはスプリットブレインの状況下でも同様です。
仮に行きの通信をPrimary機にを流す端末がいた場合、戻りの通信はSecondary機に流れるため非対称通信が発生します。
Primary機及びSecondary機の間でKeepaliveの疎通が復旧するなどスプリットブレインの原因が解消すると、
CatoCloudは自動的にPrimary機をMaster・Secondary機をStandbyとして認識し、正常な運用に復旧します。
補足
本稿は下記メーカーKBを参考に作成されています。
What is Socket High Availability (HA)