本稿はClient Connectivity Policyにおけるデバイス証明書(Device Certificate)を利用したデバイス認証について記載した記事となります。
特定の条件を満たした端末のみCato Clientの接続を許可したい場合、
Client Connectivity Policyを利用することで実現が可能です。
Windows端末を一例にデバイス証明書を条件として接続を許可する場合の設定手順は以下のとおりです。
端末側にインストールするデバイス証明書は以下の条件を満たす必要があります。
インストール方法は下記のとおりです。
※下記は1例でありこの方法のみに限定されません。




以上の手順でデバイス証明書の準備が完了しました。
CMAにアップロードするルート証明書は以下の条件を満たす必要があります。
Access > Client Access > Signing certificates よりNewを押下しルート証明書がアップロード可能です。
複数のルート証明書がアップロード可能です。
デバイス証明書はいずれかのルート証明書と紐づいていることが必要です。

デバイス証明書を条件とした接続ルールを作成します。
以下の方法でClient Connectivity Policyを設定します。



以上の手順でデバイス証明書に基づき接続を許可するルールの作成が完了しました。
Client Connectivity Policyは末尾に暗黙の拒否ルールが存在するため、
デバイス証明書をインストールしていない端末は、
デバイス証明書のルールに合致せず、暗黙の拒否ルールによって接続することが出来なくなります。
Client Connectivity Policyを初めて導入する際は、
末尾に明示的にAnyAnyAllowの許可ルールを作成したうえで
少数ユーザーを対象にテストすることを推奨します。
Client Connectivity Policyに関する注意点は、
「Client Connectivity Policyはどのような順番で評価されますか?」もご参照ください。
補足
本稿は下記メーカーKBを参考に作成されています。
Managing Signing Certificates for Remote Access – Cato Learning Center
Distributing Device Certificates to Windows Devices With Certutil – Cato Learning Center
本稿の内容は公開日時時点の情報に基づきます。